【通りすがりの思い出語り】NHKマイルカップ

どうも、通りすがりです。

 

以前の記事でも書いたのですが、私の競馬デビューは大井競馬場でした。

当時の大井競馬場トゥインクルレースが始まって若い来場者も増えてきていたころでしたが、まだ昭和の鉄火場の雰囲気も残す、まさに陰と陽が入り混じったような混沌とした場所でした。(少し大袈裟ですが、、、)

そんな中で行われるレースで、人気の馬を飛ばしたりすると、騎手に対して酷い野次が浴びせられることも少なくありませんでした。

大抵の騎手はそんな野次を無視する中、若手騎手の一人が野次を飛ばした人に対して怒鳴り返しているのを見たことがあります。

その騎手は今は中央競馬に在籍する大ベテランの内田博幸騎手です。

当時の内田騎手は将来の活躍が期待されている若手のホープでしたが、わりとポカも多く、人気の馬を飛ばしたりしていた記憶があります。

ただ若手なのに野次を浴びても怒鳴り返す根性は、将来大物になる素養があったのかもしれません。

実際に私は当時は内田騎手と張田京騎手が一押しでした。

その後、順調に成績を伸ばしていき南関東でトップジョッキーの一人となった内田騎手は2008年に中央競馬に移籍することになるのですが、その前年の2007年に地方競馬所属の騎手として中央のGⅠレースを勝利します。

それが2007年に行われたNHKマイルカップです。

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そのレースで内田騎手が騎乗し勝利した馬は17番人気のピンクカメオでした。

ピンクカメオはそれまで6戦3勝の成績で、当時はOP競走だった菜の花賞も勝っておりそこまで悪い成績ではありませんでしたが、前走の桜花賞が14着と大敗していたこともあり、人気はまったくと言っていいほどありませんでした。

レースでは1番人気だったローレルゲレイロを、ゴール前乾坤一擲の豪脚で差し切る見事な競馬で、人馬ともに初のGⅠの勝利を飾りました。

3着にも最低人気(18番人気)のムラマサノヨートーが入ったことで、3連複でも1,221,770円、3連単に至っては9,739,870円の超がつくほどの高配当となりました。

仮の話になりますが、4着にも15番人気のシベリアンバードが来ており、もし2着に来た1番人気のローレルゲレイロが沈んでいたら、どんなとんでもない配当になったのかと思わざるを得ないところです。

その後のピンクカメオは残念ながら勝利はなく活躍することはできませんでした。

引退後はディープインパクトキングカメハメハなど人気種牡馬との間に産駒を残していますが、これといった活躍馬を出すことはできずに2022年に亡くなっています。

ただ鞍上であった内田騎手は現在は53歳ながらも現役の騎手として活躍しています。最近ではあまりGⅠでの騎乗はありませんが、まだまだ活躍を期待したいところです。

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