【通りすがりの競馬予想】羽田盃競走

どうも、通りすがりです。

 

実は私が初めて競馬を見たのも馬券を買ったのも大井競馬場でした。

大井競馬場は私にとって競馬デビューの地でもあり、競馬の故郷とも言える特別な場所です。

明日はその大井競馬場羽田盃が行われます。ですので、いつも以上に気合いを入れて予想したいと思います。

 

•••と思ったのですが、8頭立てですか。

JRA所属馬も出走可能となった初年度にしては寂しい頭数となってしまいました。

もう少し何とかならなかったのかと思います。

ただ愚痴を言っていてもしょうがありません。

ここから羽田盃の予想になります。

 

◎4.アマンテビアンコ

○8.ブルーサン

△1.アンモシエラ

△3.ハビレ

△7.マッシャーブルム

 

ステップレースを見るとやはり中央勢が強いかなという印象です。

とくに雲取賞の1,2着馬がこのメンバーの中では少し出た存在のように思います。

ただ、今回はブルーサンは前走ほど楽には逃げられないと思いますので1,2着の着順は入れ替わる可能性が高いのではないかとも思います。

小頭数ということもあり、手を広げすぎてもトリガミになりそうなのでに絞って勝負をしたいと思います。

 

3連単着固定

1着 4

2着 8

3着 1,3,7

 

買い目3点

 

【通りすがりの競馬予想】20240420/0421結果

どうも、通りすがりです。

 

さっそく、先週の競馬予想の結果を見ていきましょう。

 

福島牝馬ステークス予想

【通りすがりの競馬予想】福島牝馬ステークス - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:的中

購入点数:21点 2100円

払い戻し:8880円

収支:+6780円

 

【短評】

このレースも2頭の落馬がありました。現状でも吉田隼人騎手の状態の詳細がわからず心配ですが、無事に回復することを祈っています。

そして、レースのほうですが私が買った馬が2頭落馬したことでもショックを受けましたが、結果は見事的中で払い戻し8880円の中穴をゲットできました。

勝ったコスタボニータは直線で進路が狭くなる不利ありながらも、最後差し切ったあたりに能力の高さを感じます。ヴィクトリアマイルに出てくるようであれば要注目です。

 

・オアシスステークス予想

【通りすがりの競馬予想】オアシスステークス - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

 

【短評】

馬券は買いませんでしたが、穴馬として注目と予想したキタノリューオーは惜しくも4着でした。もう少しという感じでしたが、OPならば十分今後も狙える馬だと思います。

 

・読売マイラーズカップ予想

【通りすがりの競馬予想】読売マイラーズカップ - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

購入点数:21点 2100円

払い戻し:0円

収支:-2100円

 

【短評】

1、2着は大方の予想通りの順当な結果でした。3着に昇級初戦のニホンピロキーフが入りました。持ち時計的このメンバーでは厳しいかと思いましたが、4歳という成長期の馬ならばこの結果も予想できたかもしれません。

セリフォスはいかにも仕上がり途上という感じの馬体でしたが、それでも2着に入るあたりはやはり能力の高さを感じました。勝ち馬共々安田記念は注目ですね。

 

WIN5予想

【通りすがりの競馬予想】20240421_WIN5 - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

購入点数:24点 2400円

払い戻し:0円

収支:-2400円

 

【短評】

今回買目を絞ったため外れは已む無しという感じです。

ただもし買目を絞らなかったとしても、福島中央テレビ杯のアシャカタカの勝ちは予想できなかったように思います。ですので、言い訳なしの外れとなります。

ただ来週以降も時間があるときは、極力買目を絞って今後も予想していこうと思います。

 

というわけで全体としては1レースのみ的中でしたが、そこそこの高配当だったため結果はトントンという感じです。

 

では、通りすがりでした。

ありがとうございました。

【通りすがりの競馬予想】20240421_WIN5

どうも、通りすがりです。

 

私は競馬を予想する際に、他の人の主観の混じった情報が入るのをなるべく避けるようにしています。

なぜならばその情報に惑わされる可能性があるからです。

知っても無視できればいいですが、どうしても頭の片隅に残ってしまい、最終決断のときなどにその情報を決断材料にしてしまうこともあります。

たとえばそれで当たればいいのですが、もし外れた時に、その情報さえなければと他人に責任を押し付けてしまうことになってしまうかもしれません。

競馬の予想はあくまで自身の責任において、それ以外への責任転嫁は可能な限り排除したい、当たりも外れもすべて自分の責任としたいのが私の考えです。

ですので、競馬に関する掲示板への書き込みや私のようにブログで予想を発信している方の情報はレース前に見ることは極力避けています。

自分で予想のブログ書いておいて何を言っているのかと思われるかもしれませんが、私のスタンスですので、ご理解いただければと思います。

 

前置きが長くなりました。今週のWIN5予想です。

私も普段は会社員をしており家庭もあるため、わりと忙しい毎日を過ごしています。とくに週末でものんびりできることは少なくなにかと忙しくしています。

そんな中で競馬予想に割く時間は限られており、そんな中で5レース分を予想するWIN5は結構な負担になっています。

ただやはり競馬が、そして馬券予想が好きなので極力時間をかけて予想したいという思いもあります。

その鬩ぎあいのなかで予想をしているため、WIN5の予想はなかなか絞り切れずに買目が多くなることも少なくありません。

そんな中、今週は割と時間に余裕のある週末を迎えてじっくりと予想をする時間が取れました。

ですので、今週のWIN5の予想はかなり買目を絞った予想となっております。

それで当たるのかと言われればあまり自信があるわけでもないですが、買目を絞って当たれば投資額も少なく済むし、なによりカッコいいというのもあるわけで、今回はこれでいかせていただきたいと思います。

 

センテニアル・パークステークス

6.アスコルティアーモ

 

鎌倉ステークス

2.バグラダス

9.プラチナジュビリー

 

福島中央テレビ

3.トーセンサンダー

11.ゴルトリッチ

 

読売マイラーズカップ

8.トランキリテ

10.コレペティトール

14.ソウルラッシュ

 

フローラステークス

13.カニキュル

14.クリスマスパレード

 

買目点数 24点

【通りすがりの競馬予想】読売マイラーズカップ

どうも、通りすがりです。

 

私は予想をする際には今までの経験を活かした独自の理論を使って予想しています。まあ、実際のところは理論などと呼べるような立派なものではないのですが、とにかく自分なりの方法で予想を行っているということです。

その理論ではあるルールを設けています。それは理論で買目が絞り込めないときはそのレースは買わないというものです。だいたいそこから無理に絞り込んでもあまり的中率がよくないからです。

今週の日曜は東西で重賞が行われますが、私の理論では東の重賞フローラステークスは見送りとなります。

前置きが長くなりましたが、そういうことで今週日曜日の予想はマイラーズカップとなります。

 

では、ここからはマイラーズカップの予想となります。

◎14.ソウルラッシュ

〇8.トランキリテ

▲1.トゥードジボン

×10.コレペティトール

△5.エアロロノア

△12.ソーヴァリアント

△13.セッション

☆3.セリフォス

 

本命はソウルラッシュです。はっきり言って実績ではセリフォスソウルラッシュが断然抜けている中で、他の馬と同じ斤量で走れるソウルラッシュはかなり有利ではないでしょうか。調教の動きも抜群とくれば人気でも逆らう手はないでしょう。

ただ鞍上が予定の松山騎手が落馬負傷のため、団野騎手へと乗り替わりとなっています。団野騎手も若手ながら良い騎手なのでそれほど大きなマイナス要素ではないとは思いますが、念のため、馬券は複系をお勧めしておきます。

逆にセリフォスは少し評価を下げました。前年秋はそれまでより成績落としているし、ここも次を見据えた仕上がりといった感じで、あくまでステップレース仕様といった感じです。それなりの格好はつけてくれると思いますが、馬券圏外になる可能性もありえると思います。

穴っぽいところではトゥードジボンを推したいと思ったのですが、個人的には意外と人気になっているなといった印象です。(この記事を書いている時点での人気では5番人気です)

近2走は着順悪いですが、距離とコースがベストと思われるここは狙い目でしょう。

 

3連複14の一頭軸流し

買目 計21点

 

 

 

【通りすがりの競馬予想】オアシスステークス

どうも、通りすがりです。

 

私は基本的に、事前にしっかりと考え検討したレースの馬券しか購入しません。なぜなら直感で買った馬券がほとんど当たらないからです。ならば、しっかりと考え検討したレースなら当たるのかと言われると痛いところですが、直感で買うよりはマシとは思っています。

このレース、オアシスステークスはどうなのかというと、実はしっかりと考えて検討していません。なめるように馬柱を眺めただけです。ならばなぜこのような記事を書いているのかというと、実は一頭だけ気になる馬がいたからです。

それは、キタノリューオーです。

前走のマーチステークス大敗でここは人気薄ですが、2走前、3走前に接戦していたヴァルツァーシャルマーチステークスを完勝していることから、前走は持っているポテンシャルを発揮できずに敗退したと考えるほうが納得できるかと思います。

キタノリューオーは中山巧者のイメージがありましたが、戦績を振り返ってみると1勝クラス、2勝クラスはここと同じコースを勝ち上がっているので、府中が苦手というわけでもないと思います。

そのような理由から穴候補として当馬を推したいという強い欲求から、書かさせていただいた次第です。

繰り返しになりますが、私はこのオアシスステークの馬券は買いません。ただもし馬券を買うとするならば、デシエルトとのワイドかなとは思います。

 

【通りすがりの競馬予想】福島牝馬ステークス

どうも、通りすがりです。

 

今日予想を披露するレースは福島牝馬ステークスです。

前走1着の馬が2頭だけ、しかもその1着がどちらも3勝クラスで昇級馬となるということで、はっきり言って混戦模様です。

ただわりと傾向がはっきりしているレースなので、あまり捻らずに本命サイドと穴サイドのバランスを考えて予想してみました。

 

では、さっそく福島牝馬ステークスの予想となります。

◎1.コスタボニータ

〇13.ライトクオンタム

▲16.グランベルナデット

×8.ウインピクシス

△6.エリオトローピオ

△11.タガノパッション

△14.フィールシンパシー

△16.グランベルナデット

 

本命はコスタボニータ。前走の中山牝馬ステークスは5着。4コーナーで外から動いていったがもたついてポジションを下げる苦しい競馬になりました。普通ならそのまま沈んでもおかしくありませんでしたが、最後ゴール前ではしっかりと盛り返してきてなんとか掲示板は確保しましたあたりに自力の強さを感じられます。ただ正直なところ、前走と同じような競馬となると福島では厳しいかと考えてましたが、最内枠を引いたことで、前走よりもう少しスムーズな競馬ができるのではないかと思います。

他は実績と近走内容、そして前走が中山牝馬ステークス組が強いレースなので、中山牝馬ステークスの上位馬から選びましたが、穴として推したいのはゴールドシップ産駒の2頭です。特にエリオトローピオは福島コース(3.1.1.0)と相性が良いだけに近走内容には目をつぶって狙ってみるのもいいかと思います。

 

 

3連複1の一頭軸流し

買目 計21点

【通りすがりの競馬予想】20240413/0414結果

どうも、通りすがりです。

 

さっそくですが、先週の競馬予想の結果をご報告いたします。

 

アーリントンカップ予想

【通りすがりの競馬予想】アーリントンカップ - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

購入点数:21点 2100円

払い戻し:0円

収支:-2100円

 

【短評】

ディスペランツァと〇チャンネルトンネルが1着、3着に来るも2着に人気薄のアレンジャーが来て外れでした。
あらためて出馬表の馬柱を見直しましたが、どうやってもこの馬買う要素は私にはありませんでした。
こういう馬を拾いたいと常々思っていますが、難しいものです。

 

皐月賞予想

【通りすがりの競馬予想】皐月賞&アンタレスステークス - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

購入点数:10点 1000円

払い戻し:0円

収支:-1000円

 

【短評】

ダノンデサイルの競争除外で買目が減る中でレースとなりました。正直◎レガレイラは少し後ろすぎたかなという感じでしたが、シンエンペラーとの着差を見ると、現状こんなものなのかなという感じでした。穴狙いで推奨したコスモキュランダが2着に来たのが唯一の救いでした。

 

アンタレスステークス予想

【通りすがりの競馬予想】皐月賞&アンタレスステークス - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:的中

購入点数:15点 1500円

払い戻し:2390円

収支:+890円

 

【短評】

自信があったレースでしたので、人気どころでの決着でしたが的中できたのは嬉しかったです。上位3頭は今後のレースでも注目したいですね。

 

WIN5予想】

【通りすがりの競馬予想】20240414_WIN5 - 通りすがりの〇〇なブログ

 

結果:外れ

購入点数:108点 10800円

払い戻し:0円

収支:-10800円

 

【短評】

5レース中、的中が3レースでした。外した皐月賞は購入したコスモキュランダが2着でしたので惜しかったと思います。残る外したレースのドゥラメンテカップは8番人気のセイウンプラチナが逃げ切って1着。正直混戦模様の条件戦は難しい。WIN5で一番買目に悩むし当たらない。今後はこういうレースを買目を厚くしていくべきかと思いました。

 

というわけで、的中は1レースで、全体としては負けでした。

来週も頑張りたいと思います。

ではまた、通りすがりでした。

 

【通りすがりの競馬予想】20240414_WIN5

どうも、通りすがりです。

 

WIN5って難しですよね。ある程度絞り込まないと買目が多くなりするし、かといってあまり絞り込みすぎると当たらないし。特に絞り込んで買目から外した馬がきて外れてしまったというケースなどは、悔やんでも悔やみきれないですよね。

そもそも予想も難しいけど、買目をどのように絞るかでも頭を悩ます馬券です。

(潤沢な資金があるなら話は別ですが、、、)

ちなみに私は買目が上限を100点くらいに収まるように予想をするのを基本としています。

 

 

立雲峡ステークス

1.タイゲン

5.ヴィアルークス

9.セオ

 

ドゥラメンテカップ

4.レッドヴェロシティ

9.エリカヴァレリア

 

福島民報杯

7.リフレーミング

14.サンストックトン

16.カレンルシェルブル

 

アンタレスステークス

1.ハギノアレグリアス

9.ラインオブソウル

10.ミッキーヌチバナ

 

皐月賞

10.レガレイラ

12.コスモキュランダ

 

買目点数 108点

【通りすがりの競馬予想】皐月賞&アンタレスステークス

どうも、通りすがりです。

 

混戦模様の皐月賞、なかなか絞り込めずに苦労しました。

あまり手を広げすぎるとトリガミの可能性が高いので、なんとか無理やり絞り込みました。なのであまり自信はありません。

皐月賞の裏ではダート重賞のアンタレスステークが行われます。こちらは割とすんなりと絞り込めたので皐月賞に比べれば割と自信があります。

 

皐月賞予想■

◎10.レガレイラ

〇16.ダノンデサイル

▲12.コスモキュランダ

×13.ジャスティンミラノ

△5.ミスタージーティー

△14.シンエンペラー

△17.ビザンチンドリーム

 

予想を始めるときは前目で競馬できる馬から選ぼうと考えていましたが、予想してみると末脚勝負の馬が割と残ってしまいました。レガレイラに関しては、何事もなければ皐月賞で本命にしようとずっと思っていたのですが、主戦のルメール騎手の怪我で乗り替わりとなり、少々悩みました。ただ北村騎手も経験豊富なベテラン騎手でこのような状況でも動じることなく馬の能力をしっかりと発揮させてくれると思い、本命にすることにしました。

他ではコスモキュランダ弥生賞でのレースも勝っていますし、鞍上は絶好調のモレイラ騎手で、これでこの人気はおいしいのではないかと思います。穴党の方にはおすすめです。

 

3連複10の一頭軸流し

買目 計15点

 

アンタレスステークス予想■

◎1.ハギノアレグリアス

〇9.ラインオブソウル

▲10.ミッキーヌチバナ

×3.ヴィクティファルス

△5.ニューモニュメント

△6.ホウオウルーレット

△16.スレイマン

 

この中では実績も近走の内容からもハギノアレグリアス軸で問題ないかと思います。他は近走内容、持ち時計、コース実績などから選びました。

 

3連複1の一頭軸流し

買目 計15点

【通りすがりの短編小説】皐月賞

「親父、大丈夫なのか。」

和也がそう聞くと、和也の父親の孝雄はキョトンとした顔で答えた。

「何がだ。」

「何がって昨日電話したときに体調悪いって言ってたじゃないか。」

和也はそれが気になって、仕事終わりに車を飛ばして実家までこうして来ていた。

「たしかに昨日は少し体調悪かったが今日はもう大丈夫だ。寧ろ元気だよ。」

和也はホッとしたのと同時に、迷惑な話だと少し腹立たしく感じた。

だが生来の性格か、あっけらかんとした様子の父親を見て、その腹立たしさもすぐに消えた。

伽耶さんに子供達は元気か。」

孝雄は冷蔵庫から出した麦茶をコップに注ぎながら、和也に聞いた。

「元気だよ、子供達もじいちゃんに会いたいって言ってたぞ。」

「それは嬉しいな、今度の連休にでも連れて遊びに来ればいいさ。」

「それと、伽耶がね、、、」

そこまで言うと孝雄はすぐに何を言おうとしたのかを察知して、和也の言葉を遮って言った。

「同居はしないって言っただろう。」

親父は2年前に定年退職して以来、母さんと二人で旅行に行ったり悠々自適の生活をしていたが、母さんが一年前に心筋梗塞で亡くなって以来、ほとんど外に出ることもなく家で一人で過ごしていた。

やはり息子としては心配で、妻の伽耶もそれを気にして、親父との同居をしたらどうだろうと先日提案してくれたのだ。

和也も考えてはいたが、なかなか言い出しづらい話だったので、伽耶からそのように言ってくれて嬉しかった。

「でも親父も一人暮らしだと、なんかあったときに困るだろう。伽耶も心配して同居してもいいと言ってくれているのだから考えみてもいいんじゃないか。」

「気持ちは嬉しいが、元気なうちは一人で居たいんだよ。」

「まあ無理にというわけではないけど。とりあえず少しは考えてみれくれよ。」

「わかった、わかった。それにしてもお前たち兄弟が心配して同居に誘ってくれるのは嬉しいよ。」

和也は孝雄の言った言葉に引っ掛かりを感じた。

「兄弟?俺以外に誰が親父に同居の話をしたんだ。姉貴か?」

「貴子じゃないよ。貴子は仕事一筋だから、絶対そんなことは言わないよ。」

孝雄は苦笑まじりにそう言った。

ならば残るのは一人しかいない。

「里佳子か。里佳子と同居だけは絶対にダメだ。」

「だから誰とも同居しないと言っているだろうに。」

「もし仮に同居するとしても、絶対に里佳子はダメだってことだよ。」

孝雄は和也がムキになって反対することに少し困惑しているようだった。

「なんで里佳子はダメなんだ?」

「里佳子がダメなんじゃない。同居となったら里佳子にくっついてあの旦那とも同居することになるんだぞ。」

孝雄はそこでやっと和也が何を言わんとしているのかを理解した。

「そういうことか。そういえばお前は隼雄くんのこと嫌っているからな。」

和也はさっきよりさらにムキになって言った。

「別に嫌っているわけではないよ。ただ職についてもすぐに辞めて、ほとんど里佳子のヒモみたいな生活をしているのが受け入れられないんだよ。」

「それは夫婦の問題だろう。里佳子がしっかりとした収入があるから隼雄くんは主夫をしているという話だったぞ。里佳子が忙しくて家のこと何もできない分、隼雄くんが主夫してくれるから助かっていると里佳子は言っていたぞ。」

それを聞いて、和也はさらに苦々しげな顔をした。

「そう言って周囲の人間が甘やかすから、あんな堕落した男になるんだよ。あいつ、収入がないくせに毎週里佳子からしっかりお小遣いもらって競馬もしているんだぜ。正月あったときなんか、有馬記念3連単万馬券とったなんて自慢してくるし、ほんと腹立つ。」

孝雄は和也のあまりの剣幕にそれ以上言い返すのはやめた。

「とにかく、今は誰とも同居するつもりはないから。この話はもうおしまいだ。」

和也はまだ言い足りなかったが、孝雄がもうこの話を続けたくない様子を感じ取って言うのをやめた。

「わかったよ。でも同居する気になったら俺にまず相談してくれよ。」

「ああ、そうするよ。」

その時、孝雄は和也の目の前に置かれている競馬新聞が目に入った。

「おっ、そう言えば今週は皐月賞があるな。」

「そうだな。親父も競馬まだ毎週やっているのか。」

「ああ、俺の唯一の趣味だからな。」

実は和也が競馬好きになったのは孝雄の影響が大きかった。

「じゃあ、親父はもう皐月賞何買うか決めたのか。」

「だいたいはな」

「何を買うんだ。」

孝雄はふっと一息ついてから話はじめた。

「実はな、一頭記憶に残っている皐月賞馬がいてな。」

「おっ、なんだ。もしかしてトウショウボーイとか。」

孝雄はそれを聞いて苦笑いして応えた。

「さすがにトウショウボーイが走っていたころはまだ競馬していなかったよ。」

「そうじゃなくて、最近の馬だよ。」

「なんだろう。全然わからないな。」

「実はなドゥラメンテなんだよ。」

「おっ、ドゥラメンテか。たしかにあの皐月賞の勝ちっぷりは強烈だったな。」

「そうなんだよ。あのレース見て今年の3冠はドゥラメンテで決まりだなって思ったくらいだからな。」

菊花賞は出れなくて3冠馬にはなれなかったけど、ダービーも強い内容で勝ったしな。」

和也はそこでピンと来た。

「なるほど、つまりドゥラメンテ産駒を買うってことか。そうなると狙うのは、、、ミスタージーティーか?」

それを聞いた孝雄はニヤッと笑った。

「お前は意外と単純なやつだな。そういうことじゃない。今年の皐月賞にもドゥラメンテのような強烈なレースをしそうな馬がいるってことだよ。」

「どの馬だよ。」

ジャスティンミラノだよ。」

ジャスティンミラノ、、、たしかに前走の共同通信杯はデビュー2戦目とは思えない強さで2歳王者に完勝だったな。」

「そう、あの強さがもし本物ならば、皐月賞でもすごいレースを見せてくれるはずだよ。」

「なるほどね。」

「お前は何を買うのかもう決めているのか。」

「まだだよ、これからゆっくり考えるよ。それにしても腹が減ってきたな。」

「じゃあいつもの店に飯食べに行くか。」

孝雄が言ったいつもの店とは、和也が子供の頃かある近所の中華料理屋のことだ。

「そうだな、久しぶりにあの店のラーメンとチャーハンが食べたいな。」

「じゃあ行くか。準備するからちょっと待っててくれ。」

そう言って孝雄は奥の部屋に歩いていく。

そんな孝雄の背中を見送ってから、和也は置かれていた競馬新聞を手に取り一頭の馬に赤丸を付けた。

 

ジャスティンミラノ